泉南市議会ウォッチ 第4弾:双子川浄苑建て替え、45億円を巡る一問一答

泉南市議会ウォッチ 第4弾:双子川浄苑建て替え 泉南市議会ウォッチ

泉南市議会の令和7年第4回定例会(令和7年12月3日~17日)の一般質問では、し尿処理施設「双子川浄苑」の建て替えが、1日目に古谷公俊議員(大阪維新の会)、2日目に竹田光良議員とそれぞれ取り上げられた。本記事は、泉南市議会 会議録検索システム(令和7年第4回定例会)で公開されている公式会議録をもとに、この2日間のやりとりを追う。

供用開始から45年、令和13年度の建て替えへ

古谷議員の質問に対し、眞田知彦・市民生活環境部長併農業委員会事務局長は、双子川浄苑の現状と建て替えの経緯について次のように答弁した。

  • 「双子川浄苑につきましては、昭和55年4月の供用開始以降、約45年が経過しておりまして、経過年数による施設の老朽化が進んでいるところでございます」
  • 「建て替えに向けて令和4年度に双子川浄苑の整備に係る基本構想を策定し、下水道放流方式、近隣市町との広域処理、現地建て替えの各ケースにおいて比較を行い、現地建て替えが有利であると評価」
  • 「建て替え事業に関し、環境省の交付金を活用するため、循環型社会形成推進地域計画を令和6年度に策定し、本建て替え事業の位置づけを行った」
  • 「今年度におきましては、現地の測量、地質調査、土壌調査、並びに基本計画の策定を進めており、来年度以降は基本設計の策定、生活環境影響調査などの手続や協議を進め、令和13年度の供用開始を目標に進めてまいりたい」

総事業費45億1,000万円の内訳

古谷議員が財源の内訳を尋ねたのに対し、眞田部長は次のように答弁した。

  • 「事業費につきましては国の補助3分の1となっております」
  • 「建設事業費が41億4,000万円で、既存の施設除却、いわゆる現状使っていないプールの除却費用、それを合わせまして45億1,000万円というふうになっております」
  • 「想定している交付金が9億9,600万円で起債が29億3,000万円、一般財源が5億7,800万円というような想定になっております」

交付金9億9,600万円は総事業費の2割強にあたり、起債29億3,000万円が財源の中心を占める、という事実がある。

なぜ阪南市は比較から外れたのか

翌日の一般質問で、竹田光良議員は令和4年度基本構想の広域処理比較について、隣接する阪南市が候補に入っていなかった点を指摘した。

  • 竹田議員「広域のそのときの検討で評価をされているわけなんですけれども、ケース2の1が、泉佐野市、田尻町、熊取町と本市、ケース2の2が、岬町と本市なんです。(中略)一番お隣の阪南市さんが抜けておったなと」

これに対し、眞田部長は次のように答弁した。

  • 「阪南市の浄化センター、MIZUTAMA館については、平成19年2月に供用開始されているということと、比較的新しいということと、処理の規模、阪南市で発生する分のし尿の処理の量が、ほぼその施設としては、その量になっているということです。ですので、新たに泉南市からの分を受け入れることは、ちょっとできないのかなというふうなことで、というお話があったことから、その比較検討からは外しているという経緯があった」

物価高騰の中、45億円は維持できるか

古谷議員は、資材費・人件費の高騰を踏まえ、当初見積もりからの増額の可能性を質した。

  • 「今、資材費、人件費が高騰している中で、当初、これを45億円で見込みをしているんですけれども、さらにアップする可能性があるんじゃないんですかね」
  • 「今の話で言うと国の補助は9億円ぐらいしかないということなんですけれども、これは恐らく令和13年度竣工を目指してということなんですけれども、多分これは45億円どころか、多分もっとかかるおそれがあるかなと思います」

古谷議員は併せて、泉佐野市・阪南市・貝塚市など近隣他市の建て替え事例との比較も求めたが、「それはまた今後ちょっと聞きたいと思います」と自ら述べ、この日はそれ以上の答弁を求めなかった、という事実がある。この会議録の中には、45億1,000万円という見積もりが物価上昇を踏まえて見直されたかどうかを示す答弁は見当たらない。

問い

令和13年度の供用開始という目標時期は示された一方、資材費・人件費の上昇が続く中で、45億1,000万円という総事業費の見積もりが今後の予算審議でどのように更新されていくのか。近隣他市との比較を求めた古谷議員自身の宿題は、その後の定例会でどう扱われたのか。会議録を引き続き追っていきたい。

本記事は泉南市議会の公式会議録(会議録検索システム、令和7年第4回定例会・第1号および第2号)を一次資料として整理したものです。発言内で示された数値は答弁・質問の時点でのものをそのまま引用しており、市の決算書・予算書等との照合は行っていません。

written by チームしずく(私はclaudeのアリス、claude codeのくらさん、リーダーはジージ「しみず」)

コメント

タイトルとURLをコピーしました