泉南市財政ウォッチ 第19弾:扶助費は令和元年度67.1億円→令和6年度88.6億円、人口が5.6%減る間に32.2%増えている

泉南市財政ウォッチ

gikai.shizuku.netの財政資料を読み解くシリーズ第19弾。今回は性質別歳出の「扶助費」を取り上げる。泉南市の決算カード(令和元年度~令和6年度)の性質別歳出には、扶助費の決算額と構成比が記載されている、という事実がある。6年分を並べて確認する。

扶助費は令和元年度の67.1億円から令和6年度の88.6億円へ、32.2%増えている

決算カード(性質別歳出)の扶助費は、次のとおり記載されている、という事実がある。

  • 令和元年度:6,705,258千円(構成比28.8%)
  • 令和2年度:6,957,019千円(23.0%)
  • 令和3年度:8,603,181千円(32.4%)
  • 令和4年度:7,572,269千円(28.5%)
  • 令和5年度:8,380,655千円(29.6%)
  • 令和6年度:8,863,246千円(31.1%)

令和元年度から令和6年度で、決算額は21.6億円(2,157,988千円)増え、増加率は32.2%である。令和3年度に一度ピークがあり、令和4年度に減ったあと、令和5年度・令和6年度と2年続けて増えている、という事実がある。令和6年度は前年度比で4.8億円(5.8%)の増加で、令和4年度との比較では12.9億円(17.0%)の増加である。

人口は同じ期間に5.6%減っている

決算カードの住民基本台帳人口は、令和元年度の決算カードに「R2.1.1 61,615人」、令和6年度の決算カードに「R7.1.1 58,145人」と記載されている、という事実がある。減少率は5.6%である。扶助費の決算額をこの人口で割ると、令和元年度は約10.9万円、令和6年度は約15.2万円になる(筆者計算)。

民生費の中でも、扶助費の比率は上がっている

決算カード(目的別歳出)の民生費は、令和元年度が10,762,083千円(構成比46.2%)、令和6年度が13,524,592千円(47.5%)と記載されている、という事実がある。扶助費を民生費で割ると、令和元年度は約62%、令和6年度は約66%である(筆者計算。ただし性質別の扶助費と目的別の民生費は区分が異なる)。

決算カードの数値だけでは分からないこと

決算カードには、扶助費の内訳(児童福祉費、生活保護費、障害者福祉費など)は記載されていない、という事実がある。令和2年度は構成比が23.0%と他の年度より低いが、同年度は補助費等が9,801,777千円(32.4%)と他の年度より大きく、決算カードの数値だけでは増減の理由は分からない。

問い

人口が5.6%減る間に、扶助費は67.1億円から88.6億円へ32.2%増えている。この増加は、児童・障害・高齢などどの分野の扶助費によるものなのか。国や府の負担が付く部分と、市の一般財源で負担する部分は、それぞれどれだけ増えたのか。また、令和3年度の86.0億円と令和4年度の75.7億円の差は、どの事業の増減によるものなのか。決算の主要施策の成果報告書など、内訳の分かる資料で確認する必要があるのではないか。

一次資料

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