泉南市財政ウォッチ 第2弾:経常収支比率、令和6年度実績98.2%は目標95.3%になお届かず

泉南市財政ウォッチ

gikai.shizuku.netの財政資料を読み解くシリーズ第2弾。第1弾では、第6次泉南市総合計画 施策23「行財政運営」の成果指標のうち、令和6年度行政評価結果報告書に記載された令和5年度実績(経常収支比率101.2%)を取り上げた。その後、市は「泉南市中期財政計画(令和8年度~令和12年度)」(令和7年11月公表)と「泉南市の財政状況について(令和6年度決算のあらまし)」を公表しており、いずれにも施策23の指標に関わる令和6年度の実績値が記載されている、という事実がある。第2弾は、この新しい実績値を、計画に記載された年度別目標値と突き合わせる。

計画の年度別目標値

第6次泉南市総合計画 施策23の成果指標1「経常収支比率(過去3年間の平均値)」には、令和6年度行政評価結果報告書に、令和5年度から令和14年度までの年度別目標値が記載されている。令和5年度・令和6年度の目標値はいずれも95.3%、令和7年度は95.2%、以降は令和14年度の94.9%まで段階的に引き下げられていく、という事実がある。

令和6年度実績:98.2%

「令和6年度決算のあらまし」および「中期財政計画」はいずれも、令和6年度の経常収支比率の実績を98.2%としている。決算のあらましには次の記載がある。

「令和6年度では、扶助費や特別会計への繰出金が微増したものの、経常的な収入である普通交付税や各種交付金などの増額により、前年度から3.0%改善した98.2%となりました。」

令和5年度実績101.2%と比べれば3.0ポイントの改善である。一方、計画に記載された令和6年度の年度別目標値95.3%と比べると、実績98.2%はこれを2.9ポイント上回っている、という事実がある。「決算のあらまし」の「改善」という説明は前年度との比較であり、計画目標との比較ではない。

基準値(令和3年度)96%、令和5年度実績101.2%、令和6年度実績98.2%と、この指標は少なくとも3年連続で計画の年度別目標値を上回っている、という事実がある。

他の財政運営判断指標も改善

中期財政計画および決算のあらましには、施策23の公式KPIではないものの、同じ「財政運営判断指標」として次の指標の推移も記載されている。

  • 実質公債費比率:令和5年度8.6%→令和6年度8.1%(決算のあらましの表現では「前年度から0.5%改善」)
  • 将来負担比率:令和5年度40.9%→令和6年度31.7%(同「前年度から9.2%改善」)

これらはいずれも前年度比で改善しているが、経常収支比率と異なり、総合計画の施策23には対応する年度別目標値が設定されていない、という事実がある。

一次資料

経常収支比率が計画の年度別目標値を3年連続で上回っている、という実績に対し、次の行政評価結果報告書ではどのような達成度が付されるのだろうか。

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