2026年9月28日、泉南市は「(仮称)岡田浦駅周辺地区公共施設等再編基本計画(素案)」に対するパブリックコメントの実施結果を公表しました。本稿は、公表された事実を整理し、問いを残すためのものです。
公表された事実
- 意見募集期間:令和8年8月5日(水)〜9月4日(金)
- 提出者数:2名、意見件数:3件
- 担当課:総務部公共施設再編課
- 出典:市の公表ページ、パブリックコメントに係る市の考え方(PDF)
3件の意見と市の考え方(要旨)
意見1:駅のバリアフリー(エレベーター・エスカレーター、東出口)
意見は、バリアフリー計画にエレベーターやエスカレーターの設置が明記されていないこと、東出口だけでも早期に設置してほしいことを求めています。市は、鉄道事業者と連携して検討を進めていること、西信達小学校の除却後に駅前広場等の整備を計画しており、駅のバリアフリー改修もその整備スケジュールと調整する必要があることを回答しています。
意見2:道路の舗装
意見は、道が傷んでいて自転車・徒歩で危険であるとして整備を求めています。市は、市管理道路の舗装改修は近年「事業規模を拡大しながら加速度的に」進めているとし、市以外が管理する道路は大阪府などに情報共有して改修を促すと回答しています。
意見3:市有地の売却と民間マンション・商業施設の誘致
意見は、再編に予算をかけるより、大手デベロッパーと鉄道事業者に依頼して土地を売却し、駅直結のマンション等を建てる案を提案しています。市は、この視点は将来の市民負担軽減の上で重要と認識しつつ、過去の民間事業者ヒアリングでは「周辺人口や道路環境など当該地区の諸事情により、民間事業の参入は難しい」との意見があったこと、事業実施にあたっては国等の補助金を最大限活用し維持管理経費の圧縮に努めることを回答しています。
Google Drive上の資料で確認できる関連事実
- 令和8年第2回定例会の田畑仁議員の一般質問(議会公式YouTube動画の整理資料)では、令和7年3月にバリアフリー基本構想が策定済みであること、旧西信達小学校の跡地活用と一体で駅舎・駅前広場整備を進める方針であること、大阪府・南海電鉄との協議が続いていることが整理されています。同資料には、財政面のピークが令和9年度以降に来るとの答弁の要旨(清掃工場建替え、西信達義務教育学校、小学校跡地、バリアフリーが重なる)も記録されています。
- 令和7年度当初予算公表資料では、「(仮称)西信達義務教育学校等整備事業(教育費)」が約3億8,800万円の皆増と記載されています。
- 「泉南市公共施設等最適化推進基本計画」は、計画期間を40年、公共建築物の延床面積を40%縮減する数値目標を掲げています。
読み取れる点と、残る問い
提出者数2名・3件という規模の事実があります。3件のうち1件はバリアフリーの時期、1件は道路、1件は跡地売却という、それぞれ異なる論点でした。
- 意見1に対する市の回答には、東出口やエレベーター等の設置時期・費用負担の具体は記載されていません。素案の「5年後」という時期は、どの整備工程に連動しているのでしょうか。
- 意見3に対して市は民間ヒアリングの結果を根拠に挙げています。そのヒアリングの実施時期・対象・内容は、公開されているのでしょうか。
- 令和9年度以降に複数の大型事業が重なると答弁されている中で、跡地活用の事業費と補助金の見通しは、素案のどこに示されるのでしょうか。
- 2名という意見提出数は、周知の方法や期間と、どのような関係にあるのでしょうか。
なお、素案本文および具体的な事業費は本稿執筆時点でDrive上の資料で確認できておらず、本稿では数値を記載していません。


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