gikai.shizuku.netの財政資料を読み解くシリーズ第17弾。第7弾では、泉南市中期財政計画(令和8年度~令和12年度、令和7年11月策定)が「実質収支」について令和7年度から赤字への転落を予測している、という事実を確認した。今回は、同じ「財政収支見通し」の表に記載されている「単年度収支」「実質単年度収支」の欄を確認する。
同じ表に、実質収支のほかに単年度収支・実質単年度収支の欄がある
泉南市中期財政計画「財政収支見通し」の表には、実質収支のほか、単年度収支・実質単年度収支の数値が記載されている、という事実がある。単位を百万円から億円に換算すると、令和6(2024)年度から令和12(2030)年度にかけて、実質収支は3.10億円→▲0.51億円→▲0.84億円→▲6.66億円→▲14.72億円→▲28.98億円→▲39.49億円、単年度収支は2.93億円→▲3.61億円→▲0.32億円→▲5.83億円→▲8.05億円→▲14.27億円→▲10.51億円、実質単年度収支は1.02億円→▲1.16億円→▲0.32億円→▲5.83億円→▲8.05億円→▲14.27億円→▲10.51億円と、それぞれ記載されている、という事実がある。
令和7年度は、単年度収支のほうが実質収支より落ち込みが大きい
令和7年度の数値を比較すると、実質収支は▲0.51億円にとどまるのに対し、単年度収支は▲3.61億円、実質単年度収支は▲1.16億円と記載されている、という事実がある。実質収支だけを見た場合と、単年度収支・実質単年度収支まで見た場合とでは、令和7年度時点での落ち込みの大きさが異なる、という事実がある。
令和8年度以降は、単年度収支と実質単年度収支が同じ数値になる
令和8(2026)年度から令和12(2030)年度にかけて、単年度収支と実質単年度収支の数値は、▲0.32億円・▲5.83億円・▲8.05億円・▲14.27億円・▲10.51億円ですべて一致している、という事実がある。令和6・7年度は単年度収支と実質単年度収支がそれぞれ異なる数値だったのとは対照的である、という事実がある。
問い
中期財政計画は「実質収支の実績と今後の見込み」というグラフを掲げて収支見通しを示しているが、同じ表に記載された単年度収支・実質単年度収支は、令和7年度時点で実質収支よりも大きな赤字を示している。市が財政状況を公表・説明する際にどの指標を中心に用いているのか、また単年度収支・実質単年度収支という指標が実質収支ほど注目されていないとすれば、それはなぜなのか、確認する必要があるのではないか。
一次資料
泉南市中期財政計画(令和8年度~令和12年度、令和7年11月):
https://www.city.sennan.lg.jp/material/files/group/7/chuukikeikaku_R7.pdf


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