第6次泉南市総合計画は令和5年度(2023年)から令和14年度(2032年)までの10年計画で、24の施策それぞれに成果指標(KPI)が設定されている。gikai.shizuku.netでは施策1から順に、現状値と目標値の関係を確認していくシリーズを継続している。
第12弾は、分野別政策3「くらし」を守る・快適にするの施策12「防犯・交通安全・消費者トラブル対策」。
指標と数値
計画本体に記載された成果指標は次の通り。
- 成果指標名:「刑法犯罪種及び手口別発生市区町村別認知件数(大阪府犯罪統計)」
- 現状値(令和3年):314件
- 目標値(令和14年):250件
現状値から目標値までの変化幅は64件の減少、現状値に対する比率にすると約20.4%の減少を求めている、という事実がある。これまで確認してきた施策1(現状値比+約6.0%)、施策2(+約14.6%)、施策3(+約3.3%)、施策4(+約3.6%)、施策5(+50.0%)、施策6(+約27.1%)、施策7(+400%)、施策8(+約11.7%)、施策9(+約5.5%)、施策10(+約0.6%)、施策11(+約28.6%)はいずれも数値の増加を目標としており、施策12は本シリーズで初めて、現状値からの減少を目標とする指標である、という事実がある。
施策の背景として挙げられていること
「施策に関する主な泉南市の取組状況・背景」には、次の記述がある。
- 青色防犯パトロールや交通安全施設の整備、防犯カメラ及び防犯灯の設置等、関係団体との連携による防犯・交通安全対策を実施しており、犯罪認知件数と人身事故発生件数共に減少傾向である一方、車両相互の事故は増加傾向にあります。
- SNSを悪用した消費者トラブル等に対し、消費生活相談員や行政相談員による相談や、弁護士による無料法律相談を実施していますが、問題が多岐にわたり複雑化しています。
課題として挙げられていること
「施策に関する主な課題」には、次の記述がある。
- 地域住民や関係団体等との連携による地域における子どもの見守り体制構築へのさらなる支援が必要です。
- 地域の理解を踏まえた防犯カメラ及び防犯灯の増設並びに適切な維持管理手法の確立が必要です。
- 通学時に起こりうる事件や事故への対策が必要です。
- 歩行者優先となる道路整備を行っていくとともに、ドライバーのマナー向上が必要です。
- 年々複雑・多様化する相談に加えて、成人年齢引き下げに伴う若年層の消費者トラブル増加への対応が必要です。
実施する主な取組としては、地域の見守り活動支援や防犯カメラ・防犯灯の設置・維持管理の仕組みづくり、自主防犯活動の支援(防犯対策の充実)、通学路の安全対策強化や歩行者優先社会づくりの啓発、交通安全施設の整備(交通安全対策の推進)、消費生活相談員や弁護士等の専門家による相談体制の充実、見守りネットワークの構築(消費者トラブル対策の推進)が挙げられている、という事実がある。関連する主な個別計画として、泉南市通学路交通安全プログラムが挙げられている。
実績の推移は確認できるか
令和5年度・6年度の実績値が別途公表されているかどうかについて、本シリーズで参照できた一次資料の範囲では裏付けが取れなかった。泉南市の行政評価結果報告書のうち、Google Drive上で確認できたのは総合的政策(施策20〜23)分のみで、分野別政策3(施策11〜15)の実績更新データは含まれていない、という事実がある。
一次資料
- 第6次泉南市総合計画 基本計画(分野別政策3):https://www.city.sennan.lg.jp/material/files/group/4/kihonnkeikaku3.pdf(p.72-73)
- 第6次泉南市総合計画 ページ一覧:https://www.city.sennan.lg.jp/kakuka/gyouseikeiei/seisakusuishin/seisaku/seisakukeikaku/sogokeikaku/1455072819355.html
この指標は「刑法犯罪種及び手口別発生市区町村別認知件数」という名称の通り、犯罪の認知件数のみを数えている。施策12の名称は「防犯・交通安全・消費者トラブル対策」であり、施策の背景には人身事故や車両相互の事故の増減傾向、SNSを悪用した消費者トラブルの複雑化についても記述があるが、目標値として設定された成果指標は防犯(刑法犯認知件数)の1本のみである、という事実がある。交通安全と消費者トラブル対策の達成度は、この指標のどこで測られるのだろうか。


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