泉南市財政ウォッチ 第4弾:経常収支比率を「過去3年間の平均値」で算出すると、令和4〜6年度は99.1%

泉南市財政ウォッチ

gikai.shizuku.netの財政資料を読み解くシリーズ第4弾。第1弾では令和5年度実績(101.2%)を、第2弾では令和6年度実績(98.2%)を、それぞれ指標1「経常収支比率」の年度別目標値と突き合わせた。いずれも「令和◯年度実績」として報告書に記載された単年度の数値である。一方、第6次泉南市総合計画 基本計画に記載された指標1の正式名称は「経常収支比率(過去3年間の平均値)」であり、単年度の値ではなく3カ年平均で定義されている、という事実がある。第4弾は、この定義どおりに3カ年平均を算出すると実績はどうなるかを、総務省様式の決算カードに記載された単年度値から確認する。

指標1(再掲):「過去3年間の平均値」という定義

第6次泉南市総合計画 基本計画には、施策23「行財政運営」の成果指標1について次の記載がある。

経常収支比率(過去3年間の平均値):基準値(令和3年度)96%、目標値(令和14年度)95.0%未満

指標名そのものに「過去3年間の平均値」と明記されている、という事実がある。これに対し、第1弾・第2弾で確認した「実績」(101.2%、98.2%)は、令和6年度行政評価結果報告書・泉南市中期財政計画・決算のあらましのいずれにおいても単年度の値として記載されており、3カ年平均として算出された数値ではなかった。

決算カードに記載された単年度の経常収支比率

総務省様式の「決算カード」には、年度ごとの単年度の経常収支比率が記載されている。泉南市の決算カード(令和元年度〜令和6年度)に記載された数値は次のとおり。

令和5年度・令和6年度の単年度値は、第1弾・第2弾で確認した実績値とそれぞれ一致している、という事実がある。

定義どおり3カ年平均で算出すると

決算カードの単年度値をもとに、編集部で単純平均(小数第2位を四捨五入)を算出した。

基準値の算定期間にあたる令和元〜3年度の平均は、(97.6+96.9+92.8)÷3=95.8%となる。基本計画に記載された基準値96%(令和3年度)と、小数第1位までの差で近い値になっている、という事実がある。

同じ方法で、直近の令和4〜6年度の平均を算出すると、(97.8+101.2+98.2)÷3=99.1%となる。目標値である95.0%未満と比べると、4.1ポイント上回っている、という事実がある。

これまでの「実績」はいずれも単年度値だった

第1弾・第2弾で確認した令和6年度行政評価結果報告書・泉南市中期財政計画・決算のあらましは、いずれも経常収支比率の実績を単年度の値として記載しており、3カ年平均を算出した記載は見当たらなかった、という事実がある。指標1が「過去3年間の平均値」と定義されている以上、単年度値101.2%・98.2%を、そのまま年度別目標値95.3%と比較することが、指標の定義に沿った比較といえるのかどうかは、これらの資料からは判断できない。

一次資料

指標1が「過去3年間の平均値」として定義されてから3年以上が経つ中、行政評価はこれまで一度も3カ年平均の値を示していない。次の行政評価結果報告書では、この指標はどちらの算定方法で語られるのだろうか。

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